微分積分で分かっておきたいこと
まず最初に微分・積分において、分かっておきたいと思ったことを以下に列挙すると。
- 高校~大学入試程度までにおける微積分の復習と抜け落ちている部分の確認
- 偏微分の意味の確認。「偏微分って、結局何をするんだったっけ?」
- 二重、三重の積分の意味の確認「インテグラルが沢山あることの意味は?」
- 微分方程式の基本的な考え方と解き方の基礎
- 偏微分方程式の意味するところ
つまりは、理系大学に入れば必ず知っておくべき数学の基本的な部分の復習をしたかったのです。
しかし、数式が多い教科書などは演習が中心で復習と言う割にはとても多くの時間が掛かります。素早く、そして網羅的に復習できる方法は無いかと書籍を漁ってみたところ、ピッタリの書籍を見つけました!
この本は恐らく、これから微積分に取り組みたいと思っている学生さん達にもとても読みやすく面白い本なのでは無いでしょうか?
「微積分のはなし(上・下)」著:大村 平
ドクターエッグ
大村先生の「はなし」シリーズは、シリーズを通して作者が話しかけてくれているかのような文章表現となっています。
また、いきなり数学の説明に入るのではなく、最初は数学とは一見関係なさそうな話から書かれているのが特徴です。
しかし、実はその一見関係無さそうな内容が、実はこれからはなしをする数学を実際に利用して表現することが出来る具体的な例であると言うことを読者は後で知ったりします。
ですので、理屈の部分とその理屈をどのように実際に活かすのかのバランスが非常によく取れていて、読み手にすっと入ってくるのが最大の特徴と言えるでしょう。
ドクターエッグ
この本の感想と寸評
なんと言っても、あっという間に読むことが出来るという部分がこの本の魅力です。もちろん、本質的な理解を得るには再度、書かれている例などを自分でも手を動かして、ノートの上で解いてみる必要があると思います。
言葉だけ聞くと難しい、『ラプラス変換』や『テイラー級数』についても読むだけで理解を得ることが可能です。
注意が必要なのは、この本だけで上記の数式が自力で解けるようになるのかというと、それは難しいだろうと思います。数学はあくまで解く練習量によっても解ける解けないは変わってきますので、根本的に数学的な解答を自力で出したいと言う目標がある方は、別途演習用の教科書などを併用することをお勧めします。
期待した以上の収穫があったと思います!
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